サクラコンでの hANGRY&ANGRY インタビュー

海外での初めてのパフォーマンスの後で JaME がデュオに接近した

GASHIKON によってデザインされたオリジナルのキャラに基づいた hANGRY&ANGRY のデュオが、
シアトルのサクラコンで初めてのアメリカでのパフォーマンスを行った。
コンベンションの最後の日に、JaME は二人とおしゃべりする機会を与えられた。

会ってくれてありがとう。自己紹介してくれるかな?
A : こちらこそありがとうございます。
H : ハングリーです。
A : アングリーです。

アメリカに来るのは今回が初めてかな?
A : hANGRY&ANGRY としては初めてのアメリカだけど、以前にも来たことがあります。
H : フロリダに行ったことがあります。 ハワイも行ったことあるよね。
A : ロスアンゼルスにも行ったことがあります。

ここにいる間に見たいものある?
A : トビウオが見たいです!(笑)
H : スペース・ニードルも見たい! まだ見てないんだけど。

昨日のライブの印象はどうだった?
H : 最高!
A : とっても楽しかったです。 すっごく興奮しました。

想像していた通りだった?
H : (首を振って) 全然違いました!
A : こんなにたくさんの人が来てくれるとは思いませんでした!(笑)
   三人ぐらいしか来てくれなかったらどうしよう。どうする?って。 ほんとに心配してました。
   こんなにコンサートを楽しんでくれるとは本当に予想してませんでした。

ステージ上での誕生日のサプライズはどうだった?
H : あぁ!(笑) ほんとに驚きました、”えぇぇ、何これ?!”って感じで。
A : どういう風にするか何度もミーティングをしたんですよ。 秘密作戦でした!
H : みんなほんとに上手く騙してくれました(笑)。
A : 作戦成功!(笑)

バンドとしては hANGRY&ANGRY はどういうふうに生まれたの?
H&A : デザイナーの GASHIKON がキャラクターを作りました。
   オリジナルの HANGRY&ANGRY は悪い娘たちで、地球に損害を与えました。
   未来の hANGRY&ANGRY が生まれて、あたしたちは H44星雲に住んでたんですけど、
   ラブマシーンという船で地球に来ることにしました。
   そして h.NAOTO が服やファッションのアイデアを考えて
   あたしたちにパフォーマンスするように依頼してきました。
   これがあたしたちのキャラクターのお話です。
   オリジナルの HANGRY&ANGRY 時代の性格は廃棄されて、
   あたしたちは地球を温暖化から救う為にここに来たんです。
   それがあたしたちの目的です。

バンドが始まる前も h.NAOTO のデザインのファンだったの?
H : バンドが始まる前でも、クールなスタイルだと思ってました。

GASHIKON か h.NAOTO があなたたちのコスチュームをデザインするの?
A : h.NAOTO が Kill Me Kiss Me で着たコスチュームを作ってくれました。
   今着ている服は h.NAOTO がデザインして、あたしたちの為にアレンジしてくれました。
   ハングリーはピンク、あたしはブルー。
   h.NAOTO があたしたちの服のデザインのコラボをしてくれています。

あなたたちの音楽はとってもポップ・ロックだけど、ファッションはビジュアル系だよね。
これはわざとグロカワを生かしてるの?
H : 今回が初めてのサクラコンで、コスプレしてる人がたくさんいました。
   あたしたちがグロカワの看板だとしたら、(笑)最高に合ってると思います。
   グロカワの先頭に立てることは誇りに思います。
   誰かが hANGRY&ANGRY のコスプレをしてくれたら、素晴らしいと思います。
   それがあたしたちの夢です!(笑)

準備にはどのくらい時間がかかるの?
H&A : 1時間ずつです。

ヘアスタイルをそんなふうにキープするのは難しい?
A : かゆい!(笑) すっごく引っ張られる感じ!
H : アングリーはウィッグを付けてるから、ほんとにかゆいのね。
   あたしはヘアスプレーをいっぱい使うんで (二人ともヘアスプレーを使うふり) 落とすのが大変。
A : メークは作るのは簡単なんだけど落とすのが大変。 すっごく時間がかかるの。

どうして二人は hANGRY&ANGRY をすることに決めたの?
A : 簡単でした(笑)、完璧に合ってたから!
   アングリーは女の子っぽくて、ハングリーはパンクでクールだから。

どちらが HANGRY でどちらが ANGRY かはどうやって選んだの?
A : 自然にそうなったの。 たった今聞かれるまで考えもしませんでした(笑)。
   絵を見たとたんに、あたしはアングリー、彼女がハングリーって感じで。
   話し合いさえしませんでした。 考えもしなかった(笑)。
H : (笑)ほんとに自然にこうなりましたね。

お互いについて特別だと思うことを話してくれる?
H : アングリーは分かり易いんです。
   興奮してるときは、(笑)オーケー、気分が上がってる。
   気分が下がってるときは、(顔をしかめてブーブー)オーケー、気分が下がってる(笑)。
A : (笑)
H : でも見てて楽しいんですけどね(笑)。
A : ハングリーの特別なところは… もう10年ぐらい一緒にいるんですけど。
   卵好きなところは全然変わらないですね。
H : (笑)

hANGRY&ANGRY の使命は地球を温暖化から救うことだけど、
このメッセージは曲に出ているのかな、それとも背景に隠れてるのかな?
H : 一つのコンセプトを何もかもと結びつけたくはないんです。
   音楽は音楽で、できれば曲を歌う時に、世界に影響を与えてほしいけど、
   詞の中にあたしたちの使命がある必要はないんです。
A : あたしたち自身ではなくて、
   あたしたちのキャラクターのコンセプトがメッセージであって宣言なんです。
   音楽は全然違う別のものです。

海外であっという間に人気が出たんだけど、言葉の壁についてはどう思う?
A : 音楽に言葉の壁があるとは思いませんでしたけど、
   他の国に来るたびに必ず、もっと英語ができて他の人と話し合えたらいいなと思います。

Kill Me Kiss Me の PV ではギターを弾いてたけど、ギターを練習してるの?
それとも PV のためだけに弾いたの?
H : 練習続けてます!
A : PV のときには弾くふりだけだったけど、練習続けてますよ!

IZAM が PV をプロデュースしたんだけど、どうだった?
H : 緑のスクリーンの前で全部パフォーマンスしました。
   どんなふうになるかわからなかったけど、自分たちの役割をこなして、結果にはすごく満足してます!
A : イザムさんがどう動くか教えてくれて、いい経験でした。
   こんなに近くに寄ったことがなかったんで (ハングリーに近づくふり)
   どんな感じなのかわからなかったけど、とっても自然にできて楽しかったです。
   ヘアスタイルが尖っていたので、近寄った時に突っつきあいました“おぉ、おぉ!”(笑)。
   これが一番のエピソードですかね。

オリコンでブログをしてるけど、どんなふうに決まったの?
H :みんなに hANGRY&ANGRY を知ってもらいたかったんで、
   ビデオブログをすることにしました。

Kill Me Kiss Me をレコーディングする時にはどんなことが難しかった?
A : 英語。
H :そう、英語。
A : 英語のパートが難しかったんで、フリガナとカタカナで練習しました。
   英語を話すことだけじゃなくリズムに乗せなくちゃいけないんで。
   二人が正しいタイミングで歌わなきゃいけないんで、何度も練習しました。
H :難しかったね!
A : (英語の詞で)“Baby tell you honey I just wanna”(笑)が難しかった。
   Sadistic Dance では、“Bible”って言葉があります。
   日本語では“バイブル”なんだけど英語で歌うと“バイボル”って聞こえるんです。
   タイミングがすべてでした。(笑)
   難しかった。 (英語で)“Not Easy”!
   Angelia には高音があって難しかったです。

Angelia についてだけど、誰について歌ってるの?
H : Angelia って女の子がいたんです。
A : あたしたちではなくて、Angelia という女の子について歌ってるんです。

一番共感できる曲は?
H : (一瞬考えて) GIZA GIZA かな。
   詞は普通じゃないやり方で弱さを見せることを語ってるんだけど、
   曲の全体を通じて、自分の弱さを見せてもいいんだというふうになるんです。
   あたしの実際に近いんです。
   自分の弱さを見せはしないけど、それを歌うのはかまわないんです。
A : ロマンチックにバイオレンスで、コーラスのパートに共感します。
   共感できるポジティブなパートです。

渋谷eggman で1月23日にやったライブは売り切れだったみたいだけど、どんなライブだった?
H : ライブハウスでパフォーマンスしたのは初めてで、
   お客さんがすぐそこにいて、ほんとに近かった!(笑)
A : ハングリーは興奮してお客さんと触れ合うギリギリ前まで走っていったんだけど、
   あたしはちょっと怖くてどんどん後ずさっていきました(笑)。

どんな準備をしたの?
H : ほんとに興奮して、ステージからダイブしたかったんだけど、
   スタッフの人が怖がって絶対お客さんにダイブしちゃ駄目って言ってて、
   自分自身に(笑)“ダイブはできないんだ、ダイブしちゃだめなんだ”って言いきかせなくちゃならなかった。
   これが大変でした!

MySpace を開いて4日間で10万ビューがあったんだけど、これを聞いた時の二人の反応は?
H : “エェェ?!”
A : “ほんと?”っていうのが最初の反応で。
   インターネットでは特に本当なのかどうかわかりにくくて。
   単なる数字なんだなと思ったけど、とにかくびっくり。
H : 圧倒されました。

将来のプランがあったら話してくれるかな?
H : 絶対に世界中を回ってライブをやりたいです。
   今回初めてアメリカでアメリカ人のファンの前でパフォーマンスしたんですけど、
   次はヨーロッパかな? まだわかりません。
   できるだけたくさんの場所に行ってパフォーマンスしたいです。
   それから、秋にアルバムが出ます。

昨日の夜にやった新曲 Sadistic Dance が収録されるんですね?
H&A : イエス!

最後に、ファンにメッセージをどうぞ。
A : H&A は音楽だけじゃなくて、ファッションとキャラクターなんです。
   この先もいろんな事に挑戦したいと思うので、どうか応援してください。
   いつも何かに挑戦していたいので、何をやってるのか見守っていてくださいね。

サンキュー。
H&A : サンキュー!